彼女との出会いは高校二年生の夏でした。
その日は文化祭ですごく暑い日だったのを覚えています。
暑さが苦手な僕は、クーラーのついている涼しい教室で友達とトランプをして過ごしていました。
しかし、ずっとトランプをしていると飽きもきます。
それと同時に高校の文化祭の思い出がこれだけでいいのかという思いがあった僕は、文化祭の空気で満ちているであろう体育館に向かうことにしました。
体育館では一年生が劇をしていました。
タイミングがよく、これから始まるところだったので、さっそく会場に入り着席しました。
劇は「美女と野獣」のようです。
あまりの暑さに来たことを後悔しつつも劇が始まりました。
後ろの方の席に座っていたので、声が届きにくく、話の内容がいまいち聞こえてきません。
あまりにも楽しくなかったので、教室に戻ろうとしていると、目を惹かれる女の子が出てきました。
美女役の女の子のようです。
すごく綺麗な顔立ちの子だなとういう印象。
これが彼女との初めての出会いでした。
僕の出会いにはなりましたが、彼女側は僕との出会いはまだだということで、後輩を伝って彼女の連絡先を聞き出しました。
それからメールでのやり取りは続けていましたが、なかなか会うことはありませんでした。
僕はこの時期にサッカー部から軽音部に転部しました。
軽音部は人気の部活で部員が多いので、部屋を使えるのが1日に2バンド、週に10バンドという状況でした。
したがって、練習の日は1週間に1回、2時間程しかありません。
文化祭が終わり、先輩が引退して、軽音部として初めての練習の日でした。
練習部屋に向かい、機材等を用意していると、あの美女役の女の子が部屋に入ってきました。
彼女も軽音部のようでたまたま練習の日が被っていたようです。
僕から声をかけることができず、うじうじしていると「○○だよね」と彼女から声をかけてくれました。
これが彼女と僕の顔を合わせた最初の出会いでした。

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